[最新版]関西医科大学看護学部 学校推薦の小論文対策

[最新版]関西医科大学看護学部 学校推薦の小論文対策

2025年6月12日

関西医科大学看護学部の学校推薦型選抜の試験科目が令和8年度入試から「小論文」のみになります。

また、調査書に加えて、志望理由書活動報告PRによる評価も行われるようになり、その代わりに基礎学力検査が廃止されます。

関西医科大学看護学部学校推薦型選抜の変更点
関西医科大学看護学部HPより

そのため、当塾でも、関西医科大学看護学部の学校推薦型選抜を目指す受験生のために、小論文の指導だけでなく、志望理由書や活動報告PR書の添削、面接の指導も行なっています。

こちらの記事では、その経験を活かしたプロによる
「関西医科大学看護学部の学校推薦型選抜の小論文対策」について紹介していきます。

この記事を読むとわかること
  • 関西医科大学看護学部の学校推薦型選抜の小論文の傾向がわかる
  • 関西医科大学看護学部の学校推薦型選抜の小論文で受験生の何を見られているのかがわかる
  • 関西医科大学看護学部の学校推薦型選抜の小論文の過去の出題内容がわかる
  • 関西医科大学看護学部の学校推薦型選抜の小論文の対策がわかる

関西医科大看護学部学校推薦の小論文 出題の傾向

小論文

関西医科大学看護学部の学校推薦型選抜の小論文は、過去問の傾向から医療・看護に直接関係するような題材の出題はされないことがわかります。

これまでの出題内容はどれも、「看護師を目指すのにふさわしい人間性なのか」を見られる題材となっています。

あるいは、大学入学前に「看護師にふさわしい人間人生観ついて考えさせる意図を感じます。

これは他の大学看護学部でもよく見られる出題で、「なぜ看護師になるのか」「何のために看護師になるのか」をしっかりと大学入学前に考えさせる、良問だと思います。

では、関西医科大学はどのような学生がふさわしいと考えているのかは、学校推薦型選抜のアドミッションポリシーを確認するとわかります。

関西医科大学看護学部学校推薦型選抜アドミッションポリシー

関西医科大学「建学の精神」

本学の建学の精神に賛同する志願者を対象に、面接により基礎的知識、判断力、表現力、コミュニケーション能力、態度、小論文により読解力、創造力、思考力および論理的表現力、調査書により主体性や協調性、志望理由および活動報告により看護に対する熱意や積極性、主体性、協調性、行動力を見極め、総合的に評価します。

関西医科大学HPより

上記のように、小論文では「読解力、創造力、思考力および論理的表現力」を見極めると公表されています。

しかし、その点だけでなく「本学の建学の精神に賛同する志願者を対象に」とあります。

つまり、どんなに「読解力、創造力、思考力および論理的表現力」があったとしても、「建学の精神」への賛同が感じられない場合は、その小論文は評価されない可能性が高くなります。

では、関西医科大学の「建学の精神」の内容についても確認をしてみましょう。

関西医科大学「建学の精神」

本学は、「慈仁心鏡」、すなわち慈しみ・めぐみ・愛を心の規範として生きる医人を育成することを建学の精神とする。

関西医科大学HPより

このように、関西医科大学では、「慈しみ・めぐみ・愛を心の規範として生きる医人」を目指す学生を求めていることがわかります。

こういった人間観や人生観について、受験生はぜひ考えてみてください。

看護師を目指す人にとっては非常に重要なことです。

関西医科大看護学部学校推薦の小論文 過去の出題内容

2024年度(令和6年度)の出題内容

濃霧の中の方向感覚

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哲学者である鷲田清一さんの著書「濃霧の中の方向感覚」からの出典でした。

鷲田清一さんの著書からの出典は他の大学看護学部の小論文の出題でも、非常に数多くみられます。

哲学者ならではの、人間観・人生観について考えせられる内容になっています。

人生における「勝ち・負け」についてからはじまり、「強さ」と「弱さ」が表裏一体であることや、「負け」の経験が「他者を思いやる気持ちを育み」人を「強く」することを説いています。

この課題文を読み、自分の意見を述べるという出題でした。

2024年度の出題の考察

これまで受験に「勝つ」ことを意識して取り組んできた受験生に「負け」や「弱さ」について考えさせる非常に興味深い出題でした。

この出題では、ただ単に筆者の意見に同意するだけでは説得力に欠ける小論文になってしまいます。

筆者のこの意見を踏まえて、自分自身が「負け」や「弱さ」を知る経験を通して、どう自分が成長したかを表現できると非常に評価される小論文になったと思います。

自己アピールが中心となってしまう、面接とは対照的な内容で、受験生の人間性そのものが見られる、とてもよい出題だったと思います。


2025年度(令和7年度)の出題内容

知の体力

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京都大学や京都産業大学の名誉教授、細胞生物学者でもあり家人でもある永田和宏さんの著書「知の体力」からの出典でした。

「知の体力」は幅広い読者層から高く評価されている新書で、受験生または受験生の保護者の方も読まれたことがあるかも知れません。

その中の「評価」に対する考え方や、「評価」で未来を自己規定してしまうことへの注意喚起と「評価」をどう活かすのかについて述べられた内容です。

この課題文を読み、自分の意見を述べるという出題でした。

2025年度の出題の考察

2024年度と同様で受験で「評価」されるために取り組んできた受験生に「評価」が未来を規定するのではなく、「評価」はただ単に現在および近過去のある側面だけに焦点をあてたものであると気づきを与えています。

この出題でも、ただ単に筆者の意見に同意するだけでは説得力に欠ける小論文になってしまいます。

筆者のこの意見を踏まえて、「評価」というものに対する気づきや今後それをどう活かすかを表現できると非常に評価される小論文になったと思います。

関西医科大看護学部学校推薦の小論文の対策

ここまでお話しした内容から、関西医科大学看護学部の学校推薦の小論文でどのような出題がされるのか、どのような内容を書けばいいのかについてはわかっていただけたと思います。

これらを踏まえての対策で重要なのは、
「書き方」を身につけるだけでは意味がないということです。

小論文は「書き方」はできて当たり前と考えましょう。高校や塾で小論文の指導を受ける際に、「書き方」の指導だけになっていませんか?

関西医科大学看護学部学校推薦の小論文では、「書き方」はできて当たり前、
「書く内容と説得力」が重要であると考えましょう。

看護学部の入試らしい「人間観や人生観」について出題がされます。

そのため、課題文にただ賛同するだけのうわべだけの内容では評価されません

自分のこれまでの生き方や考え方、経験などを踏まえて、筆者の意見を理解して、真実味をもって表現できる説得力のある小論文にしていきましょう。

関西医科大看護学部学校推薦の小論文の対策 あとがき

過去の出題にあったように、自身の「負け」や「弱さ」、「評価」による自己規制など、一見小論文で書いてしまうと「マイナス」に思えてしまうかも知れません。

しかし、自分の「負け」や「弱さ」、失敗などを正直に表現できる受験生の方が、人として、これから看護師を目指そうとする人として、誠実さが感じられるのではないでしょうか?

「弱さ」を知っているからこそ、「他者を思いやれる」

そういったことをしっかりと表現できる小論文が書けるように円現塾では指導しています。

小論文の指導だけでなく、志望理由書や活動報告PR書の添削、面接の指導も行なっており、通塾だけでなくオンラインでの指導も行っていますので、もしご興味がありましたらお気軽にLINEからお問い合わせください。

こちらの記事を読んでくれた受験生の皆さんのお役に立てたら嬉しいです!

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