近畿大学の公募推薦入試対策【理系学部編】

近畿大学の公募推薦入試対策【理系学部編】

2025年6月19日

近畿大学理系学部の公募推薦入試の受験を考えている受験生必見!

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今回紹介するのは「近畿大学理系学部の公募推薦入試です。

  • 入試概要
  • 倍率
  • 科目ごとの傾向と対策

について解説します。
この記事を読めば、近畿大学理系学部の公募推薦ががどのような入試なのかが一発で分かります!

近畿大学公募制推薦入試 理系学部

(引用:https://www.kindai.ac.jp/about-kindai/

日程

11月23日(土)・24日(日)
対象学部:法・経営・建築・薬・情報・生物理工・工・短大


12月6日(土)・7日(日)
対象学部:経済・理工・文芸・総合社会・国際・農・産業理工

*新設の看護学部は12/7(日)のみ

判定方式

・スタンダード方式…2科目の合計点に、調査書を総合して判定

・高得点科目重視方式
…スタンダード方式の結果を利用する併願方式。高得点科目の点数を2倍に換算し、他の科目との合計点に、調査書を総合して判定する。

試験科目

情報学部…英語、数学ⅠⅡABC(Cはベクトル)
建築学部…英語必修、「数学ⅠⅡABC(Cはベクトル)」か「国語(漢文除く)」から1科目選択
薬学部…英語必修、「物理基礎・物理」「化学基礎・化学」「生物基礎・生物」から1科目選択
工学部…英語必修、「物理基礎・物理」「化学基礎・化学」「生物基礎・生物」から1科目選択
理工学部(数学、機械工、電気電子通信工、社会環境工)…英語、数学ⅠⅡⅢABC
理工学部(物理学、応用化学、エネルギー物質)…英語必修、「数学ⅠⅡⅢABC」、「物理基礎・物理」「化学基礎・化学」「生物基礎・生物」から1科目選択
理工学部(化学、生命科)…英語必修、「数学ⅠⅡABC(Cはベクトル)」、「数学ⅠⅡⅢABC」、「物理基礎・物理」「化学基礎・化学」「生物基礎・生物」から1科目選択
農学部(応用生命化、食品栄養)…英語必修、「物理基礎・物理」「化学基礎・化学」「生物基礎・生物」から1科目選択
農学部(農業生産化、水産、環境管理、生物機能化)…英語必修、「物理基礎・物理」「化学基礎・化学」「生物基礎・生物」「国語(漢文除く)」から1科目選択
産業理工学部…英語必修、「数学ⅠⅡABC(Cはベクトル)」か「国語(漢文除く)」から1科目選択

近畿大学公募制推薦入試理系学部
倍率・合格最低点(令和7年度)

*モバイルの場合、横にスクロールできます。

理工学部倍率スタンダード方式合格最低点高得点科目重視方式合格最低点
数学コース3.9倍118点/200点中183点/300点中
物理コース3.3倍120点/200点中188点/300点中
科学コース2.5倍117点/200点中183点/300点中
生命科学科7.1倍142点/200点中218点/300点中
応用化学科3.3倍121点/200点中190点/300点中
機械工学科4.5倍124点/200点中193点/300点中
電気電子通信3.8倍121点/200点中191点/300点中
社会環境工学科3.6倍117点/200点中186点/300点中
エネルギー物質科3.2倍112点/200点中175点/300点中
建築学部倍率スタンダード方式合格最低点高得点科目重視方式合格最低点
建築学科7.2倍136点/200点中208点/300点中
薬学部倍率スタンダード方式合格最低点高得点科目重視方式合格最低点
医療薬学科7.5倍142点/200点中202点/300点中
創薬科学科4.6倍136点/200点中188点/300点中
情報学部倍率スタンダード方式合格最低点高得点科目重視方式合格最低点
情報学科9.8倍124点/200点中205点/300点中
農学部倍率スタンダード方式合格最低点高得点科目重視方式合格最低点
農業水産科学科2.4倍112点/200点中182点/300点中
水産学科4.2倍129点/200点中201点/300点中
応用生命科学科2.7倍116点/200点中187点/300点中
食品栄養学科2.0倍105点/200点中171点/300点中
環境管理学科2.9倍119点/200点中188点/300点中
生物機能科学科1.9倍105点/200点中160点/300点中
生物理工学部倍率スタンダード方式合格最低点高得点科目重視方式合格最低点
生物工学科1.4倍82点/200点中124点/300点中
遺伝子工学科1.5倍84点/200点中126点/300点中
食品安全工学科1.3倍75点/200点中108点/300点中
生命情報工学科1.5倍85点/200点中120点/300点中
人間デザイン学科1.2倍75点/200点中117点/300点中
医用工学科1.8倍94点/200点中135点/300点中
工学部倍率スタンダード方式合格最低点高得点科目重視方式合格最低点
化学生命工学科1.2倍80点/200点中119点/300点中
機械工学科1.5倍80点/200点中115点/300点中
ロボティクス学科1.2倍77点/200点中110点/300点中
電子情報工学科1.3倍83点/200点中126点/300点中
情報学科2.1倍101点/200点中150点/300点中
建築学科1.9倍97点/200点中145点/300点中
産業理工学部倍率スタンダード方式合格最低点高得点科目重視方式合格最低点
生命環境科学科1.1倍78点/200点中117点/300点中
電気電子工学科1.4倍76点/200点中134点/300点中
建築・デザイン学科2.1倍100点/200点中158点/300点中
情報学科1.5倍92点/200点中142点/300点中
経営ビジネス学科1.8倍97点/200点中144点/300点中

近畿大学公募制推薦入試理系学部の教科の傾向と対策


近畿大学理系学部の公募制推薦入試は、英語必修・「数学」「理科」「国語」から1科目選択の2科目で受験できます。

また、英語は外部検定試験の「みなし得点」を採用しています。例えば、英検CSEスコア2300点以上だと英語の得点は、当日の試験結果に関係なく100点、また、CSEスコア2150点以上だと85点にみなされます。

【数学編】

例年全学部とも大問3題、全問マークシート方式での出題になっています。
試験時間は60分


<難易度>
基本的な問題から標準的な問題までバランスよく出題されています。大問3題なので1題あたり20分程度で解く必要があり、計算ミスをすると致命傷になる恐れがあります。


<対策>
教科書で定義・定理・公式・法則を理解し、十分に使いこなせるようにすることが大切です。
高度なテクニックは必要なく、基礎をしっかり固めれば合格点に到達できます


<おすすめ問題集>
・基礎問題精講
・黄チャート
・合格る計算 数学ⅠA ⅡB
・合格る計算 数学Ⅲ

【物理編】

例年大問3題、全問マークシート方式での出題になっています。
試験時間は60分


<難易度>
基本問題中心の出題です。
出題範囲は、力学と電磁気は必ず出題されており、残りの1題は熱力学であることが多いですが、波動からも出題されることがあります。力学・電磁気では幅広い分野から出題されてます。


<対策>
教科書や標準的な問題集の例題、基礎問題を中心に演習すれば、60分で十分こなせる内容です。


<おすすめ問題集>
・物理のエッセンス 力学・波動
・物理のエッセンス 熱・電磁気・原子
・物理「物理基礎・物理」入門問題精講
・学校問題集のセミナーやリードα

【化学編】

大問は薬・生物理工・工学部が4題、理工・農学部は2023年度は4題であったが、2024年度は3題となった。
解答個数は40~55個程度で全問マークシート方式での出題になっている。
試験時間は60分。


<難易度>
難易特別難解な問題はなく、教科書の内容を中心とした標準的な出題ですが、あやふやな知識や丸暗記では歯が立たないものも多いです。


<対策>
各学部、理論分野が出題の5割以上を占め、重要視されています
反応の速さや化学平衡、電離平衡に関する問題、また燃料電池、河川水の水質など環境問題に関する内容が出題されることもあるので、日頃から関心をもっておくことが大切です。

有機の分野は、教科書の脂肪族化合物・芳香族化合物について、構造・性質・反応を整理し、理解しておくこと。
無機の分野は、出題が比較的すくないが、金属イオンや機体の製法・性質などは十分に整理し、理解しておくこと。


<おすすめ問題集>
・学校問題集のセミナーやリードLightノート 化学基礎&化学
・化学基礎問題精講
・鎌田の理論化学
・鎌田の有機化学

【生物編】


大問4題、全問マークシート方式での出題になっています。
試験時間は60分

<難易度>
年度によって多少の変化はあるが、各分野から満遍なく出題されています。
高校の教科書範囲の知識でほとんど答えられるが、細かい知識を問われることもあります。

また、グラフの読み取り問題や計算問題には難しいものも出題されることがあります。
解答個数は40~50個程度なので1個1分程度を目安に解く必要がある


<対策>
まず高校の教科書を十分に理解し、基礎事項を把握し、正確な知識を身につけておきましょう。
さらに、典型的な実験やその結果についての考え方をよく理解する。
図説や教科書のコラムなどを、考察問題の対策としてよく読み、自分なりにまとめてみることも効果的であります。


<おすすめ問題集>
・学校問題集のセミナーやリードLightノート 生物基礎&生物
・生物基礎問題精講
・大森徹の最強講義117講 生物

近畿大学公募制推薦入試【理系学部編】 まとめ


倍率については、東大阪キャンパスにある学部・学科は高倍率、奈良キャンパスの農学部も高い倍率をキープしています。逆に、和歌山キャンパスの生物理工学部、広島キャンパスの工学部、福岡キャンパスの産業理工学部は低い倍率にとどまっています。

対策については、
教科書・参考書を使って基礎をしっかり固める➡基礎~標準程度の問題集をする➡近大の過去問を最低でも5年分程度はする

自分の弱点をその都度復習していけば、数学・理科は十分合格点を獲れます