滋賀医科大学医学部看護学科の学校推薦型選抜では、「学校長の推薦書、調査書、志願理由書並びに大学入学共通テスト、面接を総合して選抜を行う。」とされています。
学校長の推薦書、調査書、志願理由書並びに大学入学共通テスト、面接を総合して選抜を行う。大学入学共通テストによる学力評価に加え、志願理由書等の提出書類や面接で学修の到達度や高等学校在学中の様々な活動実績、志望の意欲や明確さ等を評価する。
滋賀医科大学HPより
そのため、当塾でも、滋賀医科大学医学部看護学科の学校推薦型選抜を目指す受験生のために、小論文の指導だけでなく、志望理由書や活動報告PR書の添削、面接の指導も行なっています。
こちらの記事では、その経験を活かしたプロによる
「滋賀医科大学医学部看護学科の学校推薦型選抜の小論文対策」について紹介していきます。
- 滋賀医科大学医学部看護学科の学校推薦型選抜の小論文の傾向がわかる
- 滋賀医科大学医学部看護学科の学校推薦型選抜の小論文で受験生の何を見られているのかがわかる
- 滋賀医科大学医学部看護学科の学校推薦型選抜の小論文の過去の出題内容がわかる
- 滋賀医科大学医学部看護学科の学校推薦型選抜の小論文の対策がわかる
目次
滋賀医科大学医学部看護学科学校推薦の小論文では何が見られているのか

まずは、滋賀医科大学医学部看護学科のアドミッションポリシーを見ていきましょう。
滋賀医科大学医学部看護学科はどのような学生がふさわしいと考えているのかは、学校推薦型選抜のアドミッションポリシーを確認するとわかります。
滋賀医科大学医学部看護学科学校推薦型選抜アドミッションポリシー

求める学生像本学の理念に基づき、高い教養と確固たる倫理観を備えた看護職の育成を目指しており、卒業生が看護師、保健師、助産師として地域に貢献し、また看護職者としてのスペシャリストや管理職、 教育者・研究者として活躍できることを目標としている。
滋賀医科大学HPより
そのため、看護職に必要な学識・能力・ 技術を修得する素養を持ち、看護学の修得に真摯に、また熱意を持って取り組む、次のような人材を求めている。
1.看護学の修得に必要な幅広い基礎学力と応用力を有する者
2.十分なコミュニケーション能力を持ち、協調性や他者への思いやりのある者
3.能動的学習や生涯学習ができ、看護学の修得や課題の探究に真摯に取り組む者
4.地域医療に深い関心や貢献する意欲を持つ者
上記のように、幅広い基礎学力と応用力を持っており、意欲的な生徒がふさわしいとされています。
では次に、滋賀医科大学の「慈仁心鏡」の内容についても確認をしてみましょう。
滋賀医科大学「慈仁心鏡」
滋賀医科大学は、地域に支えられ、地域に貢献し、世界に羽ばたく大学として、医学・看護学の発展と人類の健康増進に寄与することを理念とする。
滋賀医科大学HPより
本学は、「慈仁心鏡」、すなわち慈しみ・めぐみ・愛を心の規範として生きる医人を育成することを建学の精神とする。
このように、滋賀医科大学では、「慈しみ・めぐみ・愛を心の規範として生きる医人」を目指す学生を求めていることがわかります。
こういった人間観や人生観について、受験生はぜひ考えてみてください。
看護師を目指す人にとっては非常に重要なことです。
滋賀医科大学医学部看護学科学校推薦の小論文 過去の出題内容
滋賀医科大学看護学科の小論文では、大問2題の出題で〔1〕は英文、〔2〕は和文の課題文が示されています。
試験時間は120分です。
2024年度(令和6年度)の出題内容
〔1〕European Journal of Public Health,2020より改変引用
〔2〕大栗博司「探求する精神:職業としての基礎科学」幻冬舎より改変引用

探究する精神 職業としての基礎科学 (幻冬舎新書) | 大栗 博司 |本 | 通販 | Amazon
和文では、大栗博司さんの著書「探求する精神:職業としての基礎科学」からの出典でした。
近年の看護学部では、単なる医療倫理だけでなく、「科学的に考える力」や「学問への姿勢」を問う文章素材の出題が増えているため、この書籍の一部や要旨が引用されるケースが見られます。
直接的には看護とは離れていますが、看護の学問的基盤である「科学的思考」「根拠に基づく行動(EBP)」「未知への向き合い方」と深く通じています。
そのため看護学部の小論文では、「探求心・科学的態度をどう看護に結びつけるか」「専門職として必要な姿勢をどう考えるか」といったテーマ設定の際に引用されることがあります。
2025年度(令和7年度)の出題内容
〔1〕BBC News. May 16.2023より改変引用
〔2〕永田和宏「知の体力」新潮新書より改変引用
和文では、京都大学や京都産業大学の名誉教授、細胞生物学者でもあり家人でもある永田和宏さんの著書「知の体力」からの出典でした。
「知の体力」は幅広い読者層から高く評価されている新書で、受験生または受験生の保護者の方も読まれたことがあるかも知れません。
その中の「評価」に対する考え方や、「評価」で未来を自己規定してしまうことへの注意喚起と「評価」をどう活かすのかについて述べられた内容です。
この課題文を読み、自分の意見を述べるという出題でした。
滋賀医科大学医学部看護学科学校推薦の小論文の対策
大問1の英文は、語数も少なく内容も比較的平易です。
しかし、例年300~600字程度の意見論述が出題されており、問題全体としての難易度は決して低くはありません。
英文問題は、英文和訳以外に内容説明や意見論述など、限られた時間内で的確に自分の言葉で解答を作成することが要求されています。
一文ずつ正確に和訳していく英文解釈の練習や、段落ごとに要約して最後に全体の要旨をまとめあげる練習、自分の意見を原稿用紙1枚(400字前後)を目安に記述する練習などが必要です。
大問2の和文は、漢字の書き取り、100~250字程度の内容説明と500~600字程度の意見論述が出題されており、解答を端的にかつ的確に表現する力が必要です。
設問の要求に応じて課題文の主張を正確に読み取り、それに対して自分の意見をわかりやすく述べることが小論文の基本です。
まずは易しめの参考書や問題集で、小論文の基本を身につけることが必要でしょう。
さらに、試験時間内に書けるようになるためには、実際に自分の手で「書く」練習を重ねることが最も大切です!
滋賀医科大学医学部看護学科学校推薦の小論文の対策 あとがき
最後に、医療・健康に対する興味をもつことで問題意識を高め、基本的な知識を押さえ、最近の動向をとらえたいと思います。
昨今は特に医療問題への注目度が高いため、新聞では医療・健康についての特集が頻繁に組まれています。
これらを切り抜いたり、コピーしたりしたものをノートに貼り、問題点・背景・展望や自分の意見を箇条書きでよいので書き添えておくとよいでしょう。
こうすることで、医療の背景知識を蓄えて、実戦力を身につけることができます!
小論文の指導だけでなく、志望理由書や活動報告PR書の添削、面接の指導も行なっており、通塾だけでなくオンラインでの指導も行っていますので、もしご興味がありましたらお気軽にLINEからお問い合わせください。
こちらの記事を読んでくれた受験生の皆さんのお役に立てたら嬉しいです!
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